キプリス(CYPRIS)は、「Made In Japan(日本製)」にこだわる日本屈指のレザーブランドです。
「厳選された素材」
「使いやすさを追求しながらも細部までこだわった機能美」
「菊寄せや忍び縫いに代表される日本伝統の袋物仕立て技法」
そんな日本の職人魂を感じられる、世界に誇れる美しい革製品を創り続けています。
キプリスでは、一つの製品を作り上げるのに100~250に及ぶ工程があり、キプリスの製品はその70%が手作業、中でも最高級ラインは90%以上がハンドメイドで行われています。
日本伝統の技術を駆使し、熟練職人が仕立てる革製品は、まさに芸術品!
メイドインジャパンのものが好き、品質がよくてコスパの良い革製品が欲しい、そんな方にはぴったりのブランドです。
キプリス(CYPRIS)とは?
日本の老舗レザーブランド「モルフォ(morpho)」
1995年創業「株式会社モルフォ」が展開するレザーブランドです。
創業当時は、革製品もファッション業界のように次々と新しいものを求め、シーズン毎に素材やつくりを変えて新商品を提供するのが一般的でした。
しかし、キプリスでは、
「選び抜いた最高の素材に代わるものは、それほど簡単に見つかるものではない」
と考え、それまで厳選してきたこだわりの素材を使い、あえて華美な装飾は施さず、機能美にこだわり、つくりの技術を極め、高品質なアイテムを提供し続けています。
百貨店バイヤーズ賞を20回以上受賞
長年、全国の大丸や伊勢丹、高島屋などの有名百貨店で取り扱かわれている事も、その品質の高さの証と言えるでしょう。
百貨店でも、売り場面積には限りがあり、取り扱えるブランドは限られています。
また、売れる商品しか取り扱わないですし、品質が悪ければ、百貨店側の評判も下げてしまいますから取引しません。
2005年度から百貨店などのバイヤーが、各ブランドを評価する百貨店バイヤーズ賞というものがあります。
「タケオキクチ」「23区」「ラルフローレン」などの有名ブランドも受賞しているこの賞をキプリスも過去20回以上受賞しています。
それだけ、その業界のプロであるバイヤー、ひいては百貨店に認められているという証でしょう。
百貨店バイヤーズ賞 …
衣料およびリテールブランド事業の業界紙として有名な繊研新聞社が1982年から主催する、有名百貨店のバイヤー達によって選ばれ、優秀な製品を提供するブランドに贈られる賞。
キプリス(CYPRIS)の特徴
世界の最高級皮革
今でこそ最高級レザーとして有名なコードバンですが、キプリスが販売した当初は「コードバンって何?」と聞かれるぐらい、知る人ぞ知る素材でした。
その希少性と素晴らしさを伝えるため、裁断前のコードバンを販売店毎に1枚ずつ持ち込んで、商品の下に敷いていたそうです。
そんな時代から、日本はもとよりドイツ・イタリア・スペインなどから最高級皮革を取り寄せ、素材として使用しています。
革の管理
キプリス同様、他のブランドでも、最近の革製品は高級な革を使ったものをよく見かけます。
しかし、キプリスは、そういったブランドとは違うことがあります。
それは、革に対する知識です。
その差を、一番如実に感じられるのが、ストックしているレザーの管理。
レザーは、乾燥していると、ひび割れが起こったり、艶が無くなってしまったり、劣化してしまいます。
また、カーフなどの柔らかいレザーは、たたんで保管しておくと少しずつ伸びてしまいます。
そのため、革の特徴に合わせて保管する必要があり、それぞれ方法が違います。
こういった方法など、長年、レザーを取り扱ってきた経験やノウハウは、他の日本のレザーブランドより秀でています。
日本の伝統技術「漆塗り」の革
キプリスでは、海外の高級皮革だけでなく、日本伝統の革を使った製品も作っています。
その中の一つが、漆塗りの伝統技術を革の加工に生かした、この「漆 -URUSHI-」シリーズです。
漆は、柔らかい素材に塗ると硬化し、割れてしまいます。
しかし、この漆シリーズで使用されている「jaCHRO leather」は、特殊な方法で革に漆を塗ることで、混ぜ物などを一切使用せず、本漆を使いながらも割れを起こさないという特徴があります。
一般的な染料では表現しきれない漆特有の彩りや風合い、深みのあるグラデーション。
そういった漆ならではの美しさと革の経年変化を、両方味わえる贅沢な商品です。
天然漆を使用し、塗師が一つひとつ手作業で加工しているので、生産量に限りがあり、この革で商品化しているのは、この革を生み出した「未空うるし工芸」とキプリスだけです。
姫路黒桟革(くろざんかく)
姫路黒桟革は、別名「革の黒ダイヤ」とも呼ばれ、日本古来のなめしと漆塗りの伝統技術を融合して生まれた素材で、キプリスでは極シリーズに使用されています。
国産の和牛原皮を白なめしと呼ばれる技法で仕上げ、漆を塗り重ねることで、小さなダイヤを無数に散りばめたような美しい光沢と日本刀の刃も通さぬと言われるほどの強靭さを生み出します。
戦国時代には、大将クラスの甲冑に使用されていたと言われており、現在では、剣道などの部道具に使用されている皮革です。
「日本だからできるいいものを作りたい」
そんな思いから生まれた、日本のいいものを詰め込んだものを取り扱っている、それもキプリスの大きな特徴です。
日本の誇る伝統の縫製技術
他のブランドの一番の違いと言えるのが、これから紹介する縫製です!
創業当時、革製品といえば海外製がほとんどで、日本発のブランドは極わずか。
その数少ない日本のブランドも、馬具作りから発展したヨーロッパの製法に倣ったものがほとんどでした。
しかし、キプリスでは和装文化によって育まれ、江戸時代から継承されてきた布小物を製作する日本の袋物技法を使い、商品作りをされています。
伝統の技術を使うだけでなく、その職人さんたちの技術力の高さも日本トップクラスです。
日本国内での鞄・ハンドバッグ・小物の製造実務経験が10年以上の方だけが受験できる「鞄・ハンドバッグ・小物技術認定」という資格があります。
キプリスには、この資格の最上位である1級合格者が多数在籍していらっしゃるそうです。
日本独自の細やかな手仕事をベースにした伝統技法「袋物仕立て」。どんな技術なのか、少しだけ紹介したいと思います。
菊寄せ
専用のヘラで、角の余分なレザーを放射線状に細かなひだを重ねていく、とても高度な職人技術です。
美しく仕上げるために、機械で革を薄くした後に、更に手で薄くし、その後、コーナー部分にヘラで丁寧にきざみを入れています。
その美しく広がったひだが、菊の花のように見えることから「菊寄せ」と呼ばれています。
この菊寄せは、キプリスのトップ・マイスターである結進氏が、他社製品との違いが分かるポイントとして、また、商品全体のクオリティを測る判断材料になると言われるほど重要な技術です。
忍び縫い
裏地と内側のパーツを先に縫い付け、最終工程で、周りのへりを返して、ステッチを隠しています。
この忍び縫いを施すことで、シンプルですっきりとした美しい仕上がりになります。
縫い返し
2枚のパーツを中表(表皮同士に合わせる)にして、裏面で縫い合わせ、表皮が外側に出るように返し、ミシンステッチを隠す仕上げる方法です。
忍び縫いと併用することで、ミシン糸が見える箇所が少なく、シンプルで美しい仕上がりになります。
風琴マチ
風琴とは、アコーディオンのことで、アコーディオンの蛇腹に似ていることから「風琴マチ」と呼ばれています。
マチを外側におり、余計な厚みを出さないよう、また、お札や名刺などがマチに引っ掛かることがなく出し入れしやすいようになっています。
細かいパーツを丹念に組み合わせていく、手仕事ならではの技術です。
利便性の高いアイテム
最近は、クレジットカードやポイントカードなど、所持するカード枚数が増えている方も多いのではないでしょうか?
そこで考えられたのが、このハニーセル(蜂の巣)と呼ばれる独特の構造をしたカード収納で、キプリス(モルフォ社)が意匠登録をしています。
財布の中で、カードが極力重ならないように作られており、たくさんのカードを収納しても財布の厚さは抑えつつ、でも収納できるカードの枚数は増やすという、使う側の立場になって考えられた構造です。
カードの収納枚数が多いというだけでなく、財布を開いた瞬間に一目でカード判断できるとういうことで、キプリスでも大人気の商品です。
日本製 – Made In Japan
装飾性と機能美を併せ持つキプリスの製品は、一般的な革製品よりも使用するパーツが多く、財布だと使用するパーツは、数百以上になります。
製作工程も多く、100~250もの工程を経て作られており、そのうち70% 以上が手作業、最高級のコレクションシリーズに至っては、90%以上が職人の手作業で仕立てられています。
キプリスの様々なこだわりを紹介してきましたが、一番のこだわり、それは製品に記されている
MADE IN JAPAN
ジャパンブランドとしての誇りなのではないでしょうか。
カスタムオーダー・無料ギフトラッピング
キプリスでは、カスタムオーダーというサービスを行っています。
財布や名刺入れなど欲しいアイテムを選択し、各パーツのカラーを自分で選んで、自分だけのオリジナルアイテムを作れます。
誕生日や記念日のプレゼントにも人気のサービスです。
また、包装紙やリボンのカラーを選ぶことができ、無料でメッセージカードを添えることもできます。
あと、商品は限られますが、名入れや刻印も受け付けています。
キプリス(CYPRIS)で取り扱っている商品
バッグ・かばん
- ブリーフケース
- トートバッグ
- バックパック
- リュック
- ボディバッグ
- ウエストポーチ
- クラッチバッグ
- セカンドバッグ
- ショルダーバッグ
- メッセンジャーバッグ
財布・革小物
- ハニーセル
- 長財布
- 二つ折り財布
- マネークリップ
- 小銭入れ
- 名刺入れ
- パスケース
- IDホルダー
- カードケース
- キーケース
- ベルト
アクセサリー
- 靴ベラ
- ウォッチバンド
- イヤホンケース
- スマホケース
- メガネケース
- マスクケース
- キーホルダー
- ステーショナリー
- ケアグッズ
キプリス(CYPRIS)の人気シリーズ
シラサギレザー(Cirasagi Leather)
キプリスこだわりのキップ素材「シラサギレザー」を使ったロングセラーシリーズ。
国産の良質な生後6ヶ月~2年以内の牛から加工されるキップ(牛革)を、日本有数の皮革産地である兵庫県姫路市にある高度な技術力を誇るタンナー(革加工会社)が鞣した革を使用しています。
タンニンとクロームのコンビ鞣しにより、繊維の詰まったシワのでにくい下地を作り上げ、表面にはグレージング(艶出し)加工を施し、ナチュラルなアンティーク調に仕上げています。
内側には、職人の手によって一枚一枚手もみ加工された、麻のようなナチュラルテイスト(少し黄色みがかった白色)のヌメ革が使われています。
ボックスカーフ(Box Calf)
外装は特殊製法で仕上げたキメの細かい肌合いと程よいハリ・光沢が美しいヨーロッパ産ボックスカーフ(牛革)を使用。
細かいキメと、程良いツヤ、ハリのある美しい仕上がり感が特徴で、気品と高級感のあるシリーズ。
また、表面を磨き上げた後に、型押しが施してあるので、傷や曲げ伸ばしに強く、長く使えるようになっています。
コードバン&シラサギレザー(Cordovan & Cirasagi Leather)
外装には希少な国産の水染めコードバン、内装には、世界遺産姫路城の別名「白鷺城」から名付けられたシラサギレザーを使用したハイブリッドモデル。
シラサギレザーには、キップ(生後6ヶ月から2年くらいの牛の革)素材が使われており、タンニンとクロームのコンビ鞣しにより繊維の詰まったしわの出にくい革です。
また、仕上げにグレージングをかけた後、イタリア製の薬品を使い、ナチュラルなアンティーク調の加工が施されています。
使い込むほどに、よりいっそう増す味わいを楽しめるシリーズ。
コードバン&ベジタブルタンニンレザー(Cordovan & Vegetable Tanning Leather)
キプリスの中で、最もスタンダードなシリーズ。
外装に使用されているオイルシェルコードバンは、馬の臀部(尻)の皮を何ヶ月もの時間をかけ、伝統的な方法で鞣した革。
馬一頭から取れる量はうまく取れて、たったの財布4個分しかない「革のダイヤモンド」と呼ばれる、とても貴重な革です。
繊維が非常に緻密な為、牛革の2倍と言われるほど堅牢性が高く、使い込むほどに独特の艶感、美しい光沢が増してくるのが特徴。
内装には、革独特の自然な風合いを楽しめる植物タンニン鞣しのヌメ革が使われています。
ルーガショルダー(Ruga Shoulder)
生成りのステッチを使い革とのコントラストを強めることで、素材の良さを引き立たせ、ビジネスシーンでも違和感無く持てるオトナかっこいいシリーズ。
最高級とされるフランス原産のショルダー部位の原皮から、さらに厳選したものだけを用いて、ショルダーの特徴でもあるトラ(シワ模様)を活かすように仕上げられています。
きめが細かく、艶やかに仕上げられたこの革は、生産過程での多加脂により、使っていくうちに著しく増す独特の味わいと、深みのある艶を楽しめます。
プロキオン(Procyon)
細い線状のシボに頭張りのツヤのツートンを効かせた、傷が付きにくい上品な型押しの革と、ポイントを効かせたデザインが美しいシリーズ。
表に額と肉盛りのデザインを施し、引手には星の輝きをイメージしたスワロフスキー・クリスタル(Swarovski Crystals)があしらわれています。
アレナリア(Arenaria)
ベーシックなデザインに機能性と、さりげないエレガンス要素を取り入れたシリーズ。
トラッドテイストをベースに、型押しのシボとステッチ使いのディティールで洗練されたデザイン。
ワンポイントのブローチ金具は、マークの中がボディと同じ色になっており、細部までこだわりを感じられます。
トゥージュール(Toujours)
しっとりとした手触りのソフトシュリンクレザーを使用した使い勝手の良いシリーズ。
革製品に使えるよう加工する作業(鞣し)の段階で、柔軟性・光沢などを付けるため「加脂」を、革独特の表情を出すために「シボ出し」を行い、ソフトな風合いとしっとりとした感触を出しています。
キプリス(CYPRIS)の評価・評判
公式サイトのレビュー一覧 を見ると、1,000件以上の口コミが登録されています。
ざっと見る限り、高評価の口コミが多く、ほとんどが4か5の評価、平均は出ていませんが、計算するとおそらく4点台の後半になると思います。
楽天のみんなのレビュー (キプリスを運営しているノイジャパン楽天市場店)を見ても、2,000件以上の書き込みで、総合評価は4.8以上と非常に高い評価を得ています。
男女ともに30代~50代の方に人気があり、プレゼントで購入されている方がかなり多いようです。
キプリス(CYPRIS)はどこで買える?
キプリス公式サイト、1店舗だけある直営店(大丸心斎橋店 )、全国各地の百貨店などで購入できます。
百貨店では、すべての商品取り扱っているわけではありませんので、ご注意ください。
また、キプリスを運営しているノイジャパンさんが、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングに出店していますので、そちらでも購入可能です。
購入前に革の感触や色を確かめておきたい
そんな方のために、キプリスでは、革のサンプル(無料)を郵送してもらえますので、気になる方はお願いしてみてはいかがでしょうか?
キプリス(CYPRIS)の姉妹ブランド
ノイインテレッセ(Neu Interesse)
自動車のステアリング用に開発された先端皮革素材「ハイブリッドレザー」、レーシングスーツに使用される「プロトコアレザー」などを使用。
耐久性と究極の機能美をもった、大人のモダン・モータースタイル・グッズブランドです。
モーターカルチャーのエッセンスを取り入れた、ビジネスシーンでもぴったりの大人かっこいい洗練されたデザインのメンズレザーグッズを取り扱っています。
エスクール(S・coeur)
「手作りによる物と心」
世界から最高の素材を見つけ、世界からの最高の技術を探し完成させた革小物ブランド。
キプリスよりも鮮やかなカラー、素朴なテイストのアイテムが多いブランドです。
ヘレナ(Helena)
ひときわ青く強い輝きを発する宝石のような蝶に由来する「ヘレナ」
生活の中で輝きを放つ、本質的価値のあるものづくり
使いやすさにこだわった、機能的で使いやすいメンズ・レディースの革小物を提案しています。
年代や性別にとらわれないシンプルなデザインが特徴のブランドです。
キプリス(CYPRIS)まとめ
創業以来、メイドインジャパンにこだわり続けているブランド。
キプリスの基本理念である「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」の言葉通り、厳選された素材を使い、熟練の職人が日本伝統の「袋物仕立て」で仕立てた革小物は、機能美に優れ、使いやすいと評判です。
飽きのこないシンプルなデザインなので、プレゼントとしても人気があります。
高級ブランドに見劣りすることのない品質で、業界のプロからの評価も高く、全国各地の百貨店で取り扱われています。
高品質な日本製のアイテムが好きな方や、レザーの種類や価格帯も他のブランドと比べてかなり幅広いので、初めて革製品を購入される方にも、安心しておすすめできるブランドです。