「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」は、イタリアの伝統的な製法で作られた渋革。
イタリアの手縫い専門工房と、日本の熟練職人が作る、アンティーク・ナチュラルな雰囲気の革小物を取り扱っているブランドです。
まだ、出来て間もないブランドなので、革に詳しい方でも、知らない方も多いのではないでしょうか?
自然な優しい色合いのレザーを使用し、男性でも女性でも使える、ユニセックスなデザインが特徴。
アイテム数は少ないですが、今後に期待、将来を嘱望されるブランド。
2014 年創業、誕生して間もないブランド。
「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」のデザイナー兼代表である菖蒲氏が、某レザーブランドで働かれていた際の経験。
革製品の本場である、イタリア・フィレンツェで、革製品の製作・アンティーク刺繍について学んだ経験。
その全ての経験を活かし、「日本のものづくりの力を盛り上げたい」という想いから立ち上げられたブランドです。
ちなみに、ブランド名である「アヤメ」は、ご自身の名前。
「アンティーコ」は、イタリア語で「古風なもの、アンティークなもの」という意味だそうです。
動物の皮は、そのままでは腐敗してしまいます。
なので、不純物を取り除き、レザーとして使えるように加工することを、鞣す(なめす)と言います。
世に出回っている、ほとんどの革製品は、クロムと呼ばれる化学薬品を使い、鞣したレザーが使われています。
この方法で鞣されたレザーは、コストは抑えられます。
しかし、エイジング(経年変化)と呼ばれる、使い込んだ際に出てくる、革独特の艶や風合いの深まりは出ません。
「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」では、日々使用しながら、その色合いを深め、光沢を増す、自然で素朴な革らしさを感じて欲しいという想いから、
クロム鞣しでは無く、レザーの本場イタリア伝統の植物タンニン鞣しの渋革が、使用されています。
植物の渋成分であるタンニンで鞣された渋革は、コストはかかりますが、クロム鞣しの革より型崩れしにくく、丈夫という特長があります。
もちろん、クロム鞣しは、化学薬品を使っているので、植物タンニン鞣しと違い、環境にも優しくありません。
「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」使用されている革を、簡単に紹介!
イタリアでは、植物由来の渋成分で鞣した牛革を「バケッタ」と呼びます。
最高級イタリアンレザーが使われていると謳っているアイテムは、このバケッタが使われていることがほとんどです。
バケッタレザーは乾燥しにくいよう、鞣しの工程で加脂を行います。
この時、使われるオイルは、浸透しやすい液体オイルが多いのですが、
「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」で使われているバケッタレザーは、牛脚の固形脂を使っています。
固形の脂を浸透させるには、手間や時間がかかりますが、オイルが抜けにくく、時間が経過しても、以下の様なメリットがあります。
1,000 年以上続くイタリア伝統の製法を守り続け、有名ブランドでも採用されている「カルロ・バダラッシ社」のバケッタレザー。
ミネルバボックスと同じように、牛脚の固形脂を染み込ませています。
ミネルバボックスの表面には、革独特のシボやトラと呼ばれるシワがあります。
しかし、「ミネルバリスシオ」は、牛革の中でも最も堅牢性の高い、ショルダー部分を使用し、表面が滑らかなのが、特徴の革です。
一般的に、「ミネルバリスシオ」のように発色の良い革は、顔料という塗料を、革の表面に塗ります。
この方法だと、傷なども隠れ、綺麗には仕上がりますが、ペンキを塗っているのと同じなので、革らしさが無くなってしまいます。
しかし、「ミネルバリスシオ」は、染料を使って鞣されているため、革本来の良さを残しつつ、美しいカラーで自然な風合いを楽しむことができます。
イタリア・トスカーナ地方に伝わる、伝統製法を重んじながらも、高品質で新しい風合いの革を生み出し続けている。
1958 年創業の「ロ・スティバーレ社」のバケッタレザー。
上質な原皮の風合いを最大限生かすため、顔料を一切用いず、染料のみを使い、革の芯まで浸透させ革。
その革に、特殊なウォッシュ(洗い)加工を施し、表面をあえて乾いたように見せ、まるで長年使っているかのような美しいビンテージ感を出しています。
潤沢にオイルを含ませてあるため、エイジング(経年変化)の起こりが早く、アンティークな風合いが出やすい革で、ケアが比較的簡単な革でもあります。
真面目で一途な日本の革職人は、世界でも非常に評価が高いです。
稀に見る正確さと丁寧さを持ち、ひとつひとつの細かい作業まで妥協しない姿は、まさに職人!
その真摯な姿勢が、最高品質の製品を生み出し続けています。
正確にまっすぐ縫い込むミシンがけ、縫製後の糸の処理。
革を裁断した切れ目のコバ処理、念引きなどの日本独自の加工方法。
革加工の技術では、まだ歴史の浅い日本で、60 年以上に渡り、革製品を作り続けている。
そんな、日本の伝統を受け継いだ工房で、「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」の革製品は、仕立てられています。
「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」では、引き手を始めとして、マネークリップのバネやキーケースのリングなど。
製品に付随する金具も日本の工房で作成しています。
光沢を出し、滑らかにするために、職人がひとつずつ磨き上げ、ジュエリーのような光沢を出します。
あまり目立たたない部分ですが、金具ひとつでも製品の印象が変わり、強度やサビなど、耐用年数にも差がでます。
革・縫製・金具。すべてに一切妥協しない製品づくり。
これが、「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」の一番の特徴です。
高級感のあるブラックのオリジナルショッピングバッグ
深いグリーン色をしたドイツ製のリボンで、ギフト包装してくれます。
記念日や大切な人へのプレゼントとしても最適!
名刺入れなどは、新社会人へのプレゼントとして。
ちょっとしたお祝いには、価格的にもお手ごろな、スマホケースやキーケースが人気。
Minerva Box
シンプルなデザインで、性別や年齢を気にせず使用できるクラシカルなシリーズ。
外装にはイタリアの老舗タンナー(革加工会社)バダラッシ社が伝統的な製法で仕立てたバケッタレザー(牛革)、内装にはサラサラした手触りのヌバック(牛革)が使用されています。
ミネルバボックスは、表面に革独特のシボと呼ばれる皺があるのが特徴。
Minerva Liscio
素朴で温かみのある自然な色合いが印象的なシリーズ。
外装・内装ともに、世界的に有名なイタリアの老舗タンナー(革加工会社)バダラッシ社が仕立てたバケッタレザー(牛革)が使われています。
液体オイルではなく、浸透しにくい牛脚の固形オイルをじっくりと時間をかけて加脂することで、オイルが抜けにくく、手触りのしっとりした革。
ミネルバボックスとは違い、表面が滑らかで手触りの良いのが特徴。
Art Asciugato
1958年の創業以来からずっと、植物タンニンのみを用いて自然な革をなめしているイタリア「ロ・スティヴァーレ社」の非常に高品質なバケッタレザー(牛革)。
そのバケッタレザーを、無双仕立てと呼ばれる内外装ともに使い、仕立てられたシリーズ。
潤沢にオイルを含ませた革の表面を乾燥させ、ウォッシュ加工を施すことで、あえて色ムラを加え、ビンテージ感を表現しています。
Tramonto
イタリアを代表する革のなめし工場が連なる街、トスカーナ州サンタクローチェ・スッラルノ。
その一角にロ・スティバーレ社(LO STIVALE)はあります。
1958年創業以来、植物タンニンのみを用いてなめすその革は、色の深みが豊かで、しなやかなバケッタレザーを生み出しています。
伝統製法を重んじながらも、新しい風合いの革を生み出せる柔軟な社風が特徴で、より素晴らしい革を求めて日々研究を重ねています。
AYAME ANTICOの「トラモント」と名付けたシリーズは、このロ・スティバーレ社の革を使用しています。
※レビューは、投稿者の主観的評価なので、あくまで参考程度に。
色々と調べてみましたが、まだ新しいブランドという事もあってか、公式ページ以外のレビュー・口コミは、ほぼ皆無・・・。
その公式 HP のレビュー・口コミも数が少なく、まだ良い・悪いと判断できないという感じです。
まだそれぐらいの知名度しか無い、という事かもしれません。
一応、公式 HP でのレビュー・口コミをお伝えすると、全商品ほぼ 5 となっています。
「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」は、シンプルで流行に左右されにくく、温もりのある優しいカラーリングの革小物を、取り扱っているブランド。
できて間もない為、品揃えやカラーリングはまだ少ないですが、その自然で優しい色合いのアイテムは目を惹くものがあります。
頻繁に出し入れする小銭入れ部分や、カード入れ部分の裏地に「グログラン」と呼ばれるナイロンを使うことで、摩擦での劣化を防ぎ、軽量化を図るなど、使い勝手の良さも特徴。
素材についても、有名ブランドでも使用されているイタリアの老舗タンナーの上質な革を使用しており、商品の質という点では、他のブランドに引けを取ることは無いと思います。
今のところ知名度はありませんが、ラインナップも拡充していかれるそうなので、今後に期待のブランドです!
公式サイトと、本店でのみ購入可能!
楽天・Yahoo!・Amazon などの EC サイトでも、取り扱いはありません。
以前は、Amazon でも購入できたようですが、商品はずっと売り切れになっており、ショップ情報も削除されてしまっています。
既に、一部のユーザーから支持を受けているようで、現在製造中(品切れ中)のアイテムを見かけるようになってきました。
再販売開始の情報については、数が多く、他の情報が読みにくくなってしまうので、あえてここでは紹介していません。
再販情報を知りたい方は、当サイトのTwitter:@leather_info_st、Facebook:@leatherInfoSt、Instagram:@leather_info_st で紹介していますので、良ければご活用ください。
2019/8/22
==== エクストラ・プルアップ シリーズ ====
イタリア・トスカーナ伝統のベジタブルタンニン鞣しを基盤にしながら、様々な特殊加工を施し、
今までに見たことのないような質感を楽しむことのできる、アヤメアンティーコの最上級シリーズ。
この革の特徴として、エイジングが非常に美しい!
鞣しの工程でさらにロウワックスを足すことで、保...
2019/6/12
==== トラモント シリーズ ====
イタリアを代表する革のなめし工場が連なる街、トスカーナ州サンタクローチェ・スッラルノ。
その一角にロ・スティバーレ社(LO STIVALE)はあります。
1958年創業以来、植物タンニンのみを用いてなめすその革は、色の深みが豊かで、しなやかなバケッタレザーを生み出しています。
伝統製法を重んじ...
AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)を見た人は、こんなブランドにも興味を持っています
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種類も他ブランドに比べ、圧倒的に多く、コスパの良いバッグや財布などの革製品を探している方には、是非一度見て欲しいブランド。
イルビゾンテ(IL BISONTE)は、世界的に有名な、超一流レザーブランド。
ビゾンテ(バッファロー)の持つ、力強く誇り高いイメージに魅せられてつけられた、バッファローのマークは、インパクト大!
経年変化(エイジング)を楽しめる本革、流行に左右されないベーシックなデザイン。
世代を超えて使える商品を、数多く取り扱っています。
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「Porco Rosso(ポルコロッソ)」は、バッグ・カバンの機能性や使い方にこだわりのある人に、一度は見て欲しい純国産のブランド!
使用している革は、国内の皮革メーカーで作られたオリジナル牛革(栃木レザー)。
お手ごろな価格で、他のブランドではまず見かけない、機能美に優れたセミオーダーのバッグや革小物など、様々な革製品を取り扱っています。
ポケット追加やショルダー加工を施して2Way・3Way仕様になど、自分好みにカスタマイズ可能。
種類の豊富さも魅力。
※ 出来る限り正確な情報を伝えるよう努めていますが、価格改定やセールなどで、ここに記載されている価格と異なる場合があります。
正確な情報については「AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)」公式サイトをご確認ください。