【動画解説】どうすればいい?シーン毎に革のお手入れ方法を紹介!

基本的なお手入れ

定期的なお手入れ

コーティングがされていない革製品は、雨に濡れるとシミや水ぶくれ、紫外線を浴びるとすぐに色落ちが発生します。

保湿保革の為に、定期的にオイルアップ(オイルの補給)をしましょう。

潤いや油脂分を失った革を放置しておくと、色褪せしたり、ひびが入りボロボロになってしまう可能性があります。

ブライドルレザーなどロウ漬けされた革やタロー(油脂)が十分に染み込ませてある革を使用している革小物では、お手入れの必要の無いものもあります。

必要の有無を確認の上で行ってください。

面倒だと思われる方も多いと思いますが、長く使うためにも出来る限り、オイルの補給だけでなく、防水対策までやっておいた方が良いと思います。

汚れを防ぎ、汚れても簡単に落とすことができますので。

但し、オイルによっては防水対策が必要の無い物もありますので、オイルの種類についても確認が必要です。

【お手入れに必要なもの】
  • ブラシ or 掃除用の乾いた柔らかい布
  • スポンジ or オイル塗布用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用のオイル
  • 仕上げ拭き用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用の撥水スプレー
定期的なお手入れ - ブラッシング 定期的なお手入れ - オイルを塗る 定期的なお手入れ - 仕上げ

引用:YUHAKU

  1. ブラシや乾いた布で、傷つけないように優しくホコリなどを取り除きます
  2. 革製品用のオイル・クリームを1円玉くらいずつ布にとり、ムラなく薄く均一に塗ります
  3. オイル・クリームが乾燥するまで1時間ほど陰干しします
  4. 余分なオイル・クリームをふき取り、乾拭きをします
  5. 革製品用の撥水スプレーを、商品から30cm程離して吹きかけ防水対策をします
  6. 再び、撥水スプレーが乾くまで20分程乾燥させて完了!
【注意点】
  • オイルケアや艶出しは、必要な革と無い革がありますので、まずは各ブランドのサイトなどで調べてからお手入れする事をおすすめします
  • 色移りを防ぐために、白色で無地の布を使いましょう(要らなくなった綿のTシャツなどでもOK)
  • 掃除する際は、強く押し付けたりせず、優しく撫でるように行いましょう
  • オイル・クリームには革製品と相性の良し悪しがあり、相性が悪いと色落ちしたりしてしまう可能性があります
  • はじめて使う際は、目立たない箇所で試し拭きすることをおすすめします
  • オイルはつけ過ぎると逆にシミや色落ちの原因になるので、必ず布に取って薄く均一に素早く行いましょう
  • 動物性の固形オイルやクリームは伸びづらい場合がありますが、指などで一度取ってから塗るとオイルが塗りやすくなります
  • クリームは同色か薄めの物を使うことをオススメします
  • 乾かす際は、直射日光やドライヤーなどで急激に乾かすと革を痛め、シワなどの原因になってしまうので必ず陰干し!
  • 乾拭きは、布を厚めに指に巻き、指の腹を使って力を掛けず磨きましょう
  • 撥水スプレーを使用するときには、通気の良いところや、ベランダなど屋外で行いましょう

お手入れ方法については、この動画が非常に分かりやすいと思います。

購入直後のお手入れ

新品の革製品でも、保管の際に乾燥してしまったり、輸送中にこすれたりして、コーティングが部分的に落ちてしまっていることがあります。

面倒ですが、使い始める前にお手入れすることで、乾燥からのひび割れを防ぎ、傷や汚れが付きにくくなります。

また、後々のお手入れが楽になりますので、やっておくことをおすすめします!

コードバンに関しては、非常に高価な革で水に対して非常に弱い革なので、長く使うためにも対策しておいた方が良いと思います。

当サイトで紹介している「キプリス」は、全商品、購入直後は乾拭き以外の対応は必要ないそうです。

お手入れ方法は、【定期的なお手入れ】と同じです。

【注意点】
  • お手入れとは少し違いますが、購入直後のカバン・バッグや財布は、革がまだ堅いので、物をパンパンに詰め込んでしまうと伸びきってしまいます
  • 伸びた革を縮めるのは大変難しく、無理やり縮めると革を痛めてしまいますので、少しずつ革をならしながら、物を入れていきましょう

面倒だと思われる方も多いと思いますが、下の動画を見てもらえればそれほど難しいことでは無い事が分かってもらえると思います。

キズが入ってしまった、汚れてしまった時は・・・

できる限り早くケアすることが重要です。

時間が経ってしまうと汚れが浸透してしまい、落とすことが出来なくなってしまいます。

少しの汚れであれば、軽く水を含ませた布で優しく拭き、乾燥するまで少し干すだけで十分です。

その際、しっかりと乾燥させないとカビの原因になりますので注意してください。

カバン・バッグの角についた軽い汚れは、普通の消しゴムを使えば、落とすことができます。

軽いこすりキズなどは消すことはできませんが、メンテナンスオイルを塗ることで目立たなくさせることができます。

【お手入れに必要なもの】
  • ブラシ or 掃除用の乾いた柔らかい布
  • 革製品専用のクリーナー
  • スポンジ or オイル塗布用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用のオイル
  • 仕上げ拭き用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用の撥水スプレー
  1. 表面の汚れやホコリをブラシや軽く水を含ませた布で落とします
  2. 革製品専用のクリーナーを布に少量とり、汚れた部分を軽く叩くようにして汚れを浮かします(クリーナーの量はお米1粒分から小豆大くらいが目安)
  3. きれいな布で浮き上がった汚れをふき取ります
  4. 余分なクリーナーを取り除くため、乾拭きします
  5. このあとは、【定期的なお手入れ】と同じです
【注意点】
  • クリーナーにもオイル同様、革製品と相性の良し悪しがあり、相性が悪いと色落ちしたりしてしまう可能性があるので、目立たない箇所で試し拭きすることをおすすめします
  • 汚れを落とす際に強く擦ると革の表面を痛め、色落ちが発生したり、汚れを広げてしまうので要注意!
  • クリーナーを塗る際は、シミや色落ちの原因になるので、直接塗るのではなく、必ず布に取って薄く均一に塗りましょう

保証は出来ませんが、こんな裏技もあるみたいです。

濡れてしまった時は・・・

当たり前ですが、革にとって水は大敵!

濡れてしまった場合はできるだけ早くケアしてあげることを心がけましょう。

水染みになってしまった場合、取り除くことは出来ません。

それだけではなく、そのまま放置しておくと、カビが生えたり、変形しひび割れが起こったり、シワの原因になります。

そもそも論にはなってしまいますが、動画の通り、撥水スプレーを使う事で大きな違いがあるので、事前に撥水対応をしましょう!

撥水スプレーで防水対策をする事で、汚れが付きにくくなり、汚れてしまっても簡単に落とすことができるというメリットもあります。

【お手入れに必要なもの】
  • 乾いた柔らかい布 x 2(水を拭く用・乾拭き用)
  • スポンジ or オイル塗布用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用のオイル
  • 革製品用の撥水スプレー
  1. 出来る限り早く乾いた布でよく拭きます
  2. シミと馴染むように、濡れた布で革全体を水拭きします
  3. シミが目立たなくなったら、形を整えてから陰干します
  4. あとの方法は、【定期的なお手入れ】と同じです
【注意点】
  • 濡れている革は、汚れが付きやすく、汚れが浸透しやすいので要注意!
  • 乾かす際は、ドライヤーなどで急激に乾かすと革を痛め、ひび割れやシワなどの原因になってしまうので陰干しで自然乾燥させましょう
  • 形を整えず乾燥させると変形やしわの原因になります
  • しっかりと自然乾燥させた革製品は、水分に加え本来含んでいる油分も抜けきった状態になるので、オイルやクリームなどでケアをしましょう

防水対策の方法は、この動画が分かりやすいと思います。

カビが生えてしまった時は・・・

カビは放っておくと、根づいて取れなくなります。

見つけたらすぐにケアしましょう。

一応、お手入れ方法は記載しますが、大量に発生している場合には、革専門のクリーニングに出す方が良いと思います。

革専門のクリーニング屋さんについてはこちら。

小さなカビの場合は、カビを落とす専用クリーナーを使う事で目立たなくなる場合もありますが、カビの根っこが残っていて再発する可能性が高いです。

カビを見つけた場合、革の内部まで根付いている事が多く、そうなってしまうと、完全に取り除く事は難しいので、通気性の良い場所で保管しましょう。

【お手入れに必要なもの】
  • ブラシ or 掃除用の乾いた柔らかい布
  • 革製品専用のシャンプー
  • スポンジ or オイル塗布用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用のオイル
  • 仕上げ拭き用の乾いた柔らかい布
  • 革製品用の撥水スプレー
  1. 出来る限り早く、乾いた布やブラシなどでカビを取り除きます
  2. 大量に付着している場合は、革製品専用のシャンプーで洗います
  3. 洗った場合は、形を整えてから陰干します
  4. あとの方法は、【定期的なお手入れ】と同じです
【注意点】
  • 形を整えずに乾燥させると変形やしわの原因になります
  • 中々乾かないからといって、ドライヤーやヒーターの温風や、直射日光で急激に乾燥させるのは、絶対にダメ!
  • 革にダメージを与えてしまい、急な収縮でシワになってしまいます
  • 水分に加え本来含んでいる油分も抜けきった状態になるので、必ず購入直後と同じようにオイルやクリームなどでケアをしましょう

ひびが入ってしまった時は・・・

残念ながら完全に直すことはできません。

しかし、目立たなくさせる事はできます。

【定期的なお手入れ】の方法を参考に、オイルアップ(オイルの補給)を3日程度おきに数回繰り返せば、ある程度は蘇ります。

他に気をつけておいた方が良い事

保管方法

革のお手入れで最も重要かつ誰にでも簡単にできる事は、水や湿気から守る事です。

保管する際は、必ず風通しの良いところや湿気が少ない所で保管してください。

さらに、カバン・バッグや靴・シューズなどを長期間使わない場合は、中に新聞紙などをまるめて入れ、ジャケットにはTシャツや布などを被せたりすると、より湿気から守れます。

クローゼットなどで保管する場合には、除湿剤を置くなど細心の注意が必要です。

ビニール袋に入れるなど密閉した状態や、段ボール箱に入れたままなど、通気の悪い環境だとカビが生えますので絶対にダメです!

また、防虫剤、除湿剤を使用する場合は、直接触れてしまうと革が硬くなる原因になりますので、少し離した場所に置いてください。

オイル・クリームの選び方

オイルやクリームなど様々なお手入れ用品があるので、迷う方も多いと思います。

では、持っているアイテムに合うのはどれか?

正直な所、使われている革やケア商品の特徴、個人的な好み(艶の出し方など)もありますので、バッグにはこれがイイ!みたいに断言はできません。

持っている革製品のブランドで勧めているケア商品を買うのが最良の方法です。

ですが、中にはケア商品を取り扱っていないブランドもあります。

そういった革製品の場合は、以下のようなポイントやケア商品の特徴があるので、オイルやクリームを選ぶ際に、参考にしてもらえればと思います。

ちなみに、どんなケア商品でも革製品と相性の良し悪しがあり、相性が悪いと色落ちしたりしてしまう可能性があります。

なので、はじめて使うケア商品は、必ず目立たない箇所で試し拭きしてから使用してください。

クリーム・オイルの違い
「ローション < クリーム < ワックス」の順で艶出し効果が期待できます。
基本的にロウ成分が多い程、艶や光沢が出ますが、ベタつきが強くなり、固形化していきます。
ロウソクを想像すると分かりやすいと思います。
財布、カバン・バッグのハンドル部分など、普段手で触れる機会が多いものには液状タイプのもの。
カバン・バッグ本体部分のように手にする機会が少なく強い艶や光沢が欲しいものは、ワックスを選ぶ方が良いと思います。
使用されている革の種類による違い
オイルドレザーの様な油分が多く含まれている革には、油分の強い動物性のミンクオイル。
ヌメ革など油分の少ない革には、植物性のケアクリームなどがおすすめです。
動物性オイルの特徴
油分が強いので植物性と比べ、月に必要なお手入れ回数が少なくて済む(カバン・バッグなら1~2回/月)
逆に頻繁に使うと油分過多になってしまうので注意が必要
塗り重ねることにより撥水効果が得られる
植物性に比べ、刺激臭やベタつきが出る
植物性オイルの特徴
動物性と比べて、刺激臭やベタつきが少ない
少量ずつ適切に塗り込めば、拭き取りや磨き上げの必要がない
月に2~3回程度のお手入れが必要(カバン・バッグ)

お手入れの頻度

お手入れの頻度

引用:YUHAKU

一番分かりやすい目安は、表面が乾いてカサついてきたり、艶がなくなってきたなと感じたときです。

使うケア商品や使われている革にもよりますが、最低でも鞄や財布・革小物などは月に1回。

靴は汚れやすいので週に1回、ジャケットはオンシーズンに1回程度はお手入れした方が良いしょう。

休息

毎日同じカバン・バッグを使い続けると、革もくたびれてしまいますので、ときどき休息を与えましょう。

その際は、中身を全て取り出し、中に丸めた新聞紙を入れておくと湿気や型崩れを防止できます。

革製品を蘇らせる最後の手段

革製品専門の修理や、クリーニングを行っている業者の方にお願いしましょう。

下記のように集荷まで行っているカバン・バッグや靴・シューズのクリーニング屋さんもあります。

全国対応しているので、どこに住んでいる方でも利用できます。

カバン・バッグや靴・シューズのクリーニング屋さん - 靴宅便
カバン・バッグや靴・シューズのクリーニング屋さん - くつリネット

おすすめお手入れ用品

先述の通り、どんなクリームやオイルには相性があり、ここで紹介しているケア商品が全ての革製品に使えるわけではありません。

しかし、日本の老舗コロンブス社や100年以上の歴史を誇るザルゼンブロッド社(ドイツ)など革のケア商品では有名なブランドの商品だけを厳選して紹介しているので、色落ちなどは起きにくいと思います。

しつこいようですが、はじめて使うケア商品は、必ず目立たない箇所で試し拭きしてから使用してください。

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